今日も金木犀の香り。
歯医者の歯科助手の女の人が、すみません、すみません、とやたら言う。
不安になる。
youtubeで虹の橋ものがおすすめで出てくる。
見ないけど。
火葬。
火葬車が来て、焼いてもらう。
亡骸でもミミチンに触れたので実感がなかったけど、
ああ、ミミチンのふわふわの毛にもう触れないんだと思うと、
涙が出て来た。
1時間ほどで焼けて、骨を壺に入れた。綺麗な骨だった。
ミミチンと過ごした22年はいろんなことがあった。
ミミチンの片目が無くなったことは最大の出来事で、
両目があった時の方が短い。
遺影を探していて、両目がある写真にするか、片目の写真にするか悩んだ。
両方にする。
片目のミミチンを描いた絵も飾る。
チャー太とモモちゃんがいるおかげで、ひどい落ち込みは無い。
ミミチンが死んだ。
朝5時30分。痙攣は起こしたけど、そう苦しまず、ハーと息を吐いて、
スーと死んだ。
ダンボールにタオルを敷き、ミミチンを横たえて、私はまた布団に入った。
時々起きて、ミミチンを撫でる。
22年と2ヶ月と15日、ミミチンは生きました。
ふかふかベッドにバスタオルをかぶせて蓋をしている。
手を入れるとホカホカしている。
耳を触ると暖かくなっている。
体温は戻ってきたよう。
けど、短い痙攣を2度した。
おしっこは出ない。
ミミチンからアンモニアの匂いがするようになった。
無尿状態で点滴していいのか悩んで、点滴した方が楽に逝けるという話もあって、
吸収しなければ溺れてるような状態になるという話もあって、
悩んで夕方70ml点滴した。
少し楽そうに見える。よかった。